2013年11月29日金曜日


【柔らかいベチバー】ゼニア新作香水はフローラルとベチバー。

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エルメネジルド ゼニア(Ermenegildo Zegna)は新作香水「ハイチアン ベチバー(Haitian Vetiver)」をリリースします。
男性用。2014年1月です。

新作「ハイチアン ベチバー(Haitian Vetiver)」は、
2012年の「エッセンツェ バイ エルメネジルド ゼニア(Essenze by Ermenegildo Zegna)」のシリーズに加わる事になります。

「Haitian Vetiver」はベルガモットやネロリから始まり、
香りはキャロットシード、ニオイイリスへ移ります。
そしてもちろんベチバーが柱となります。

「Haitian Vetiver」は125mlのEDT(オードトワレ)で展開。でも限定品ぽいですが…

Ermenegildo Zegnaの香水、他にもこんなのがあります。

2013年11月28日木曜日


【大物調香師×有名パティシエ】ニナリッチとラデュレの新作香水が本気のグルマン系

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ニナリッチ(Nina Ricci)が新作「ラ テンテーション ド ニナ(La Tentation de Nina)」を2014年の1月にリリースします。


こちらはいつも通り女性用で、
2006年発売の「ニナ(Nina)」の新バージョンです。

この「ニナ」シリーズは、ニナリッチのフレグランスの核であり、
過去のバージョンには以下のようなものがあります。

「ニナ プリティ(Nina Pretty)」
「ラブ バイ ニナ(Love by Nina)」、
「ル パラディス ド ニナ(Le Paradis de Nina)」
「ニナ レリクシル(Nina L'Elixir)」
「ニナ ファンタジィ(Nina Fantasy)」
「ニナ ロー(Nina L'Eau)」

こうしてみると結構出ているもんですね。


大物調香師と有名パティシエのコラボ

さて、新作「ラ テンテーション ド ニナ(La Tentation de Nina)」ですが、
ラデュレ(Laduree)のマカロンに着想を得ており、いわゆるグルマン系の香水となっております。

そして調香師はおなじみオリヴィア クレスプ(Olivier Cresp)氏であります。が!さらに…

なんと、ラデュレのパティシエ、ルマン ヴァンサン(Lemains Vincent)氏との共同開発のようです。
で、おそらくラデュレはラデュレで、コラボしたマカロンを発売してくるといわれています。

ラデュレの本店はこんな感じ。マカロンが有名なだけあって、結構ファンシー。

※vegenista.com より拝借


フルーティフローラル香り

ベルガモット、グレープフルーツから始まり、
マカロンアコード(ラズベリー、アーモンド、レモン、ローズ)のグルマン系香調にシフト。
その下を支えるのはブルボンバニラ、ホワイトムスク、サンダルウッド。

50ml、EDT(オードトワレ)にて発売。

昔から名作揃いのニナリッチ香水、こんなのがあります。

2013年11月27日水曜日


【穏やかなユニセックス】ルラボ新作香水はモスクワ限定(´д`;)

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ルラボ(Le Labo)が新作香水「ベンジョイン19(Benjoin 19)」をリリースしました。

こちらはモスクワの「シティエクスクルーシブ」なので、要はモスクワ限定という事になります。
ルラボはもう基本的には新作はリリースしませんからね。

このBenjoin19はトルストイの小説『アンナ カレーニナ(Anna Karenina)』から着想を得ています。
ベンゾイン、オリバナム、アンバー、セダー、ムスクといった香料で、ユニセックスです。

100mlのEDP(オードパルファム)との事ですが、
ルラボの事だから香りはとても穏やかなはず。

ベンゾイン × オリバナム を使用した香水、こんなにあります。

2013年11月26日火曜日


【結婚式用】キャサリン妃が結婚式に使ったイルミナムの香水「White Gardenia Petals」がとても結婚式っぽい

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イギリスのキャサリン妃が2年前に結婚した時、
式で使用したイルミナム(Illuminum)というブランドの香水「ホワイト ガーデニア ペタルズ(White Gardenia Petals)」が、
ニューヨークでも発売しました。



White Gardenia Petalsはライトなフローラル

ベルガモット、カシスと並んでトップノートにはリリーが香ります。
そのままミドルのジャスミン、ホワイトガーデニア、イランイラン、リリーオブザヴァリーといったフローラルブーケで女性らしさ全開へ。
この香りを支えているのはラストのアンバーウッド。

ウェブサイトごと「Bridal Experience」と銘打っており、
プロモーション用に追記した感があります。

ただ、結婚式に適した香りというのは、
ライト」で「フローラルブーケ」で「白いイメージ」で「目立たない」香調の香水であるため、
キャサリン妃のチョイスは実に適格だったなぁと感じております。

あと細かいけど、海外メディアも含めて、
綴りを"Illuminium"と書き間違えているところが多いですね。
このiは必要無いはず。

結婚式と言えばこの香水

日本フレグランス大賞、発表!日本らしい淡く優しい香水・香りが並ぶ

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日本フレグランス大賞が発表されました。


日本フレグランス大賞とは、日本フレグランス協会が、
日本人の香水への興味を喚起しようと設立した賞です。

もちろん、日本発のフレグランスブランドはほとんどなく、
今回も各商社から発売されている海外勢が軒並み受賞となっています。
また審査の観点も、Fifi賞が参考になっているようです。

メゾン系がフランシスクルジャンしかなく、
全体的に日本人の淡く優しい香りの好みが反映されています。
ジャンクロードエレナとかルラボとか、もし新作が出れば受賞間違いなさそうですね。


フレグランス・オブ・ザ・イヤー

ラグジュアリー賞 女性用
ヴァレンティノ 「ヴァレンティナ アクア フロラーレ オーデトワレ」

ラグジュアリー賞 男性用
ブルガリ 「ブルガリ マン エクストレーム オードトワレ」

ラグジュアリー賞 ユニセックス
メゾン フランシス クルジャン「アクア ユニヴェルサリス オードトワレ」
メゾン フランシス クルジャンの他の香りを見てみる

ポピュラー賞 女性用
ニナ リッチ 「ニナ ロー オーデトワレ」

ポピュラー賞 男性用
ライジングウェーブ 「ライジングウェーブ クルーズ オードトワレ(サファリブレイブ)」

ポピュラー賞 ユニセックス
ラブパスポート 「ロミオ アンド ジュリエット」



ベスト・ボトルデザイン・オブ・ザ・イヤー

ラグジュアリー賞 女性用
プラダ 「キャンディ ロー オーデトワレ」

ラグジュアリー賞 男性用
ヴェルサーチ 「エロス オーデトワレ」

ラグジュアリー賞 ユニセックス
メゾン フランシス クルジャン 「アクア ユニヴェルサリス オードトワレ」
メゾン フランシス クルジャンの他の香りを見てみる

ポピュラー賞 女性用
ニナ リッチ 「ニナ ロー オーデトワレ」

ポピュラー賞 男性用
ライジングウェーブ 「ライジングウェーブ クルーズ オードトワレ(サファリブレイブ)」

ポピュラー賞 ユニセックス
ラブパスポート 「ロミオ アンド ジュリエット」



フレグランス・オブ・ザ・イヤー ~パブリック賞

一般ユーザーからの人気投票で決定した賞です。

レディス部門
サルヴァトーレ フェラガモ 「シニョリーナ オーデトワレ」

メンズ部門
サルヴァトーレ フェラガモ 「アクアエッセンツィアーレ オーデトワレ」

ユニセックス部門
ラブパスポート 「ロミオ アンド ジュリエット」





【大物調香師】Terry de Gunzburg新作香水は2作同時リリース!軽い香り

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メークアップアーティストのテリー ド ゲンズバーグ(Terry de Gunzburg)氏が、
新作香水を2本同時に2014年にリリースします。


前作フローラルウッディ「Terryfic Oud」の調香師はジャン ミッシェル サントリーニ(Jean-Michel Santorini)」でしたが、
今回は大きく飛躍して、なんとミッシェル アルメラック(Michel Almairac)です。
日本の高砂香料にも一時期いた、とても多作な大物調香師。
グッチなどのブランド系、Bond No.9などのメゾン系など、カテゴリにかかわらず活躍が目立ちますね。

参考:「Terrific Oud」紹介記事

1.

Fruit Defendu

ベルガモット、パイナップル、マンゴー、ローズ、ピンクペッパー、ホワイトムスク

2.

Bleu Paradis

ライチ、ローズ、セダー、アンバー、ムスク

2作とも、香りを見る限りではとてもシンプルで夏向けの香調かと思いますが、どうでしょうか。
発売時期も2月頃なので、春夏シーズン向けですね。

ミッシェル アルメラックの他の作品はこちら

「女ウケがバツグンに良い"香り"を教えてやるよ」がまさかの懐かしい香水掲載

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こちらで、「女ウケがバツグンに良い"香り"を教えてやるよ」という記事が上がっています。
はてなブックマーク300件超の人気記事のようです。

制汗スプレーや柔軟剤などを駆使する方法が紹介されていますが、
ちょっとなつかしい香水もあわせて紹介されていたので、共有します。


まず、紹介されていたのはエルメスの『ナイルの庭』。

わかる。これ、絶対女性受けいいから。無難ですし。
ジャンクロードエレナは日本の粋と非常に近い概念を持つ人で、
引き算から編み出された美学は日本人の感性に大変マッチすると思います。

「ナイルの庭」はこちら


続いて、クリスチャンディオールの、ディオールオム。

うん、確かにこれもわからなくはない。
ラストはアンバーなんかの、ほんのり優しく甘い香りになりますね。

「ディオールオム」はこちら


そして最後に。
ディオールのファーレンハイトが登場します。

まさかここで出てくるとは思わず、なつかしい!と思ってしまいました。

自分が中学の頃に流行っていた記憶があります。
もうジバンシィのウルトラマリンとか、ブルガリプールオムが流行る前ですね。

「ファーレンハイト」はこちら

以上、小ネタでした。

2013年11月22日金曜日


動物性香料が、意外なところから。香水の原料に、ゴートヘアー、貝殻、蜜蝋。

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「動物性香料特集」、今熱いです。

ムスクとかね、アンバーとか、有名なものも多いですし、
名香と呼ばれる香水には結構入ってたりします。

そんな動物性香料、Basenotesさんが記事に上げていらっしゃいます。英語です。

アンバーグリス、カストリウム、シベットなど、比較的名前をよくみるものもあるのですが、
私があまり知らなかったものを挙げてみます。


蜜蝋(Beeswax absolute)

えっ、香るの?

と思いましたが、様々な花に受粉するため、
その香りがつくのだとか。
なるほど、フローラルブーケと来ましたか。納得。
動物性香料にこれも入るんですね。


ゴートヘアー(Goat Hair)

ヤギの毛、です。
もちろん近年は代替香料となっております。
昔のインドの香水に使われていたそう。
インドのヤギってラブダナムの咲いている中を歩くそうで、
ラブダナムの香りが混ざるようです。


貝殻(Seashells)

貝殻を焼いて香りを抽出するのだそうです。
スモーキーな香りで、ベースノートとして重宝するようです。


意外とある、シベットを利用した香水

2013年11月21日木曜日


【日本発】クリスマス限定フレグランス(香水)アイテムつ2つ!

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たまには日本発のアイテムをご紹介しましょう。
旬なクリスマス限定アイテムのネタで。

インテリアショップ、センシビリタ(SENSIBILITA)がクリスマス限定の「アロマDEクリスマス」シリーズディフューザーをリリースします。
香りはともかく…このボトルはちょっとかわいい!
センシビリタは厳密には日本のブランドとかではなく、輸入雑貨を集めたショップですね。


つづいて。

世界初形状のジェル香水「グラーストウキョウ オードパルファン(GRASSE TOKYO Eau de Parfum)」が、
グラーストーキョウ(GRASSE TOKYO)からリリースです。
香りは6種類で、Water lilyやPeach rose、Jasmineなど。
「香水」という商品カテゴリではありますが、軽い感じですね。リップバーム的な感じで使うものですね。

何といっても、「世界初」は面白いですね。

ただ…

ルラボに既に、「パフューミングバーム」というジェル型の香水があります。
空気読めなくて大変申し訳ありませんが。

もう何年前からあるのです。

さすがにGrasse Tokyoの方がこれを知らなかったはずはないと思うので、
何かを私が見落としたのかも。

2013年11月18日月曜日


【無難】Bond No.9新作香水「The Scent of Peace for Him」、シトラスウッディ。

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ボンドナンバーナイン(Bond No.9)の新作「ザ セントオブピース フォー ヒム(The Scent of Peace for Him)」がリリースされます。
ベチバー系フレグランス


こちらは2006年のレディース「The Scent of Peace」のメンズ版。

ベルガモット、パイナップル、ジュニパーベリー、
ブラックカラント、ベチバー、パチュリ、アンバー、ムスク、モス。

50mlと100mlにて展開。


Bond no.9(ボンド ナンバーナイン)の香水情報

Bond no.9激安情報はこちら
Bond no.9(ボンド ナンバーナイン)香水「ザ セントオブピース フォー ヒム(The Scent of Peace for Him)」情報
Bond no.9(ボンド ナンバーナイン)香水「HTTP」情報
Bond no.9(ボンド ナンバーナイン)香水「Sag Harbor(サグ ハーバー)」情報
Bond no.9(ボンド ナンバーナイン)香水「Central Park South(セントラル パーク サウス)」情報

【渋ウッディ】コーチ(Coach)の新作フレグランス、3作同時。しかもすべてメンズ香水。

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コーチ(Coach)の新作フレグランス、3作同時。しかもすべてメンズ。


左から順に、No.1、No.2、No.3。コロンです!
名前が番号だなんて、シャネルの香水みたいですね。
Coachの香水はこちら

売れるの?いや、売れないと思う…

レザーはコーチのキラーコンテンツです。
上質な皮革製品を比較的安価で提供することで有名なコーチ。
この「Leatherware No.1」「Leatherware No.2」「Leatherware No.3」はすべて、
野球のグローブの香りを意識しているそう。
ベースはアンバーになります。ベーシックなレザーの香りになりそうです。

いくらコーチだからと、レザーの香り、それも3作同時というのが、
ちょっと変わったアプローチとして映ります。
その辺、海外でも「この香り、売れるの?」と心配されてたりします。
私も、そんなにすぐには売れないと思う。時流じゃないし。

ただ、特にレザーの香りが時流でないからこそ、長期的に見て売っていきたい香りだと思います。
そしてこの香水がコーチのブランディングとしても重要で、
香水までレザーづくしにすることで、「やっぱりレザーのブランドだ」と顧客に認識してもらえるのでは、と。

ただ、もう少しいうと、レザーってスパイス系の香料と相性が良いのですが、
中東、南米のようにマーケットが拡大しているエリアで、
スパイス系香料がなじみやすいというのもあるのではないでしょうか。
そこは少し時流に乗ってるのかなと。
超憶測です。



「Leatherware No.1」は、スパイシーウッディ

シトラスから始まり、コリアンダー、サフラン、グリーンの香調に、ナツメグ、
ベースはウッディ、野球のグローブ。

さわやかな香りから渋くなるパターンですね。



「Leatherware No.2」は少し重たいレザーウッディ


シトラス、ルバーブ、ブラックペッパー、グリーン、タイム。
ベースにオークモス、パチュリ、ムスク、そして野球グローブ。
No.1と比べ、より重たく、男っぽい香りを探している方へ。


「Leatherware No.3」はもっと重たいウッディ香


ピンクペッパー、カルダモン、レモン、サイプレス、アヤメ、セダーウッド、
そしてベチバー、最後に野球グローブ。

EDP(オードパルファム)にて展開。

Coachの香水はこちら

2013年11月14日木曜日


肌感だけで語る、現在の香水(ファインフレグランス)市場のトレンド

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肌感だけで語る、現在の香水(ファインフレグランス)市場のトレンドをメモしておきます。
客観的な定量データ、ファクトの全くない、右脳型雑記。



今の香水マーケットのトレンドは…

価格は多様化へ


・プチプライス化
・従来の価格で複数種を楽しめるプロダクト
・高級素材×シンプルな香り(Lelabo等)
・高級素材×リッチ/複雑/高濃度な香り

1、2、3の順でユーザーが多い
1はライトユーザー。
2もライトユーザー。
3は古参の香水好きで1や2の流れを嫌う保守層。


香りは2極化の方向へ


・凄くシンプルで薄い香りが受けている
・一方でウードのような重たい香料をフィーチャーしたものも受けが良い


素材は天然(自然)素材の支持にシフト中


・既に香料分野全体で、合成より自然素材の需要が高まっている
・フレグランスメゾンの作品も、天然香料が一つのキラーワードとなっている


市場は中東とブラジル、アジアが注目

・中東が注目市場になっている
・さらにその次の注目市場は香料市場が盛り上がるブラジル、アジア
・ファインフレグランスの素材としてのウードが人気

中東は現在進行形であり、色々なブランドが進出したり「中東市場向け」商品を展開したり。
そしてfifi賞の中東版も設立されて4回目が終わった。

いまは香料会社がブラジルやアジアでの展開を急いでいる。
ファインフレグランス市場もじきに追いつく(気がする)。


香水の広告費は高騰


マス向けの製品、ブランドフレグランスの中には、
既に売上の半分程度が広告、という製品も珍しくない。

これはコスメの広告費割合(10~50%程度)からすると少し高めであり、
今後はソーシャルをつかい広告費を減らすことに腐心する企業も出てくる。

また、高級ブランドが未来の顧客を捕まえるためのエントリーモデルとして、
香水が使われる事は少なくない。

そのため香水を多額の広告費で何度も売っても、
その香水自体が広告になり、ユーザーのエントリーモデルとなって、
知名度やブランディング、安心感などを醸造する。

中には未来の顧客になるユーザーも珍しくない。
このような場合、広告費はコスメの相場よりも投入される事になる。


今後のポイントは多様化


・価格は多様化
・香りのタイプも多様化
・製品のカテゴリーも多様化
・展開する地域も多様化
・香料は「天然香料」の強調が受ける
・広告費は2極化する。ブランドフレグランスのエントリーモデル的としての香水の場合、高騰
・ウェブ、ソーシャルをつかったプロモーション実験が徐々に増加する
・いろんな調香師が独立する


いまの香水業界の課題

・ウェブでのプロモーションが圧倒的に下手。特に日本。
・情報が公開されなさすぎ、徒弟制度の様に門外不出の処方箋をつくる必要がある。
・その理由の一つとして、香水に対する著作権が確立されていない
・香水に関するデータベースや統計的な調査がされていない。調香師がマーケティングをしにくい
・日本はメゾン系のメーカーがほとんどいない
・あっても、香りはともかくボトル等は低予算で制作せざるを得ない
・日本は香水市場をけん引するのが百貨店
・日本は「調香師になりたかったけどなれなかった」人向けの、香水制作教室が一つのニッチな市場となりつつある

2013年11月13日水曜日


【保存版】最強グルマン系香水を選出。個人的にはBond No.9の「New Haarlem」かな…

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グルマン系香水の最強とは?

そんなお題で、海外のサイト「cafleurebon.com」が、
7つのグルマン系香水をピックアップしています。

ご紹介の前に、グルマン系香水の歴史をざっと振り返っておきましょう。


グルマン系香水とはたべものの香りを模した香水

日本で最も有名なグルマン系香水はこちら。
ロリータレンピカ(Lolita Lempicka)の、そのまま「ロリータレンピカ」。
とても甘い香りで、いまだに新バージョンが出続けています。



ここ最近もグルマン系はリリース多し

たとえば、Demeterの「Vanilla Cookie Dough」と「Dark Chocolate」や、


Lolitaの「L’Eau Jolie」

Jo Malone Londonの 限定コロンシリーズ「Sugar and Spice」5種シリーズなど、


今年2013年も多くのグルマン系がひしめいていますね。


さて、では「cafleurebon.com」の選んだ最強のグルマン系香水はなんだったのか?
ご紹介します。



エタ リーヴル ド ランジュ(Etat Libre D'Orange)の「ライク ディス(Like This)」



パルファム M ミカレフ(Parfums M. Micallef)の「(ヴァニーユ ウード)Vanille Aoud」



ボンド ナンバーナイン(Bond No.9)の「ニューハーレム(New Haarlem)」

こちらはシャネルから大手香料企業を渡り歩くモーリス ルーセル(Maurice Roucel)氏によるもの。
コーヒーやトンカビーンなどが香る、少々渋めのウッディです。
これ、あまりない香りなのでなかなかのおすすめ!


アルキスト(Arquiste)の「アニマ ダルシス(Anima Dulcis)」



プロヴィデンス パフューム(Providence Perfume)の「ココア チュベローズ(Cocoa Tuberose)



ティエリー ミュグレー(Thierry Mugler)の「エンジェル シューティングスター(Angel Shooting Star)」



セルジュスタンス(Serge Lutens)の「アラビア(Arabie)」

【ふわふわ】アルマンドバジの新作香水「ローズ ルミエール」は安心のかわいいフローラル

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アルマンドバジ(Armand Basi)の新作、「ローズ ルミエール(Rose Lumiere)」がリリースされました。


スペインのデザイナー、アルマンドバジが新作香水をリリースしました。

もう典型的な王道フルーティ・フローラルです。
アルマンドバジの得意フィールドですね。


2011リリースの「ローズ グラッセ(Rose Glacée)」の新バージョンになります。
※「ローズグラッセ」



「ローズルミエール」の調香師はアリエノール・マスネ(Alienor Massenet)氏

きれいなかわいらしい、万人受けする香りです。

フルーツ、アクアティックアコード、マンダリン、
アイヴィリーブス、シクラメン、ローズウォーター、
ウォーターリリー、ホワイトムスク、セダー、サンダルウッド。

サイズも30ml、50ml、100mlのEDT(オードトワレ)にて展開中。

余談ですが、アルマンドバジと言えば、2003年ぐらいだったかな、
かなり売れた「インレッド(In Red)」がいまだに記憶に残っています。

少し寒い時期につけたくなる、ふんわりしたまるい香りなんですよね。
この香りの輪郭が素敵。

アルマンドバジの歴代香水たちはこちら

2013年11月12日火曜日


【もはや芸術】日本初上陸スト-ングロウ(STONEGLOW)の香水キャンドルがとてもかわいくて素敵!

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スト-ングロウ(STONEGLOW)という、アロマキャンドル&ディフューザーブランドが日本に初上陸しました。


スト-ングロウ(STONEGLOW)はイギリスのアロマキャンドル&ディフューザーブランド。

とにかく見た目が美しい。イギリスの本家サイトより、参考画像をご覧ください。


















どうですか?
これ、インテリアとしても素敵!!

あと、これらのオリジナルブランドがメインかと思いきや、
オリジナルの他にOEMもやっていると。

そしてそれが、イギリスの百貨店フォートナム アンド メイソン(Fortnum&Mason)や、
ハロッズ(Harrods)という驚き。

ちなみに調香師もちゃんと在籍しているんだそうです。

参考:Stoneglowがてがけたフォートナム アンド メイソン(Fortnum&Mason)のキャンドル


参考:Stoneglowがてがけたハロッズ(Harrods)のキャンドル




日本での輸入元は銀座の株式会社LumiNas(ルミナス)という会社。

でも出店は松坂屋名古屋店とのことで、
東京ではないため個人的に残念ではありますが、
名古屋の方はぜひこの新上陸ブランドを楽しんできて下さい。

一刻も早く全商品を仕入れてほしいな、というのと、
あと一刻も早く東京で取扱い開始してほしいです。

パラッツォ ベッキオ(Palazzo Vecchio)の新作香水「イル ボスコ エ ラ リヴァ」は森と河の香り

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イタリアのフレグランスメゾン、
イ プロフーミ ディ フィレンツェ(I Profumi di Firenze)の新作がリリースしました。
名前は「イル ボスコ エ ラ リヴァ(il Bosco e la Riva)」。

ちなみにこちらのブランド名、
正式にはパラッツォ ベッキオ(Palazzo Vecchio)と言います。
たぶん、こっちの名前の方が有名。
日本でも数か所でしか販売されていません。私も個人的に大好きです。
量産型のブランドではないため、非常に手の込んだ作り方がされています。


「イル ボスコ エ ラ リヴァ」は森と河がモチーフ


バニラ、オーキッド、ワイルドベリー、グリーンノート、ファー、モスなど。
オーキッドがおそらく女性らしさを高めているかと思われます。
イ プロフーミ ディ フィレンツェ(I Profumi di Firenze)のフレグランスは、
天然香料の割合が非常に大きいため、早めに使いきることをおすすめします。

海外ですと50mlのEDP(オードパルファム)で110ドルですが、
日本だともっとするのかな。

【名香】ブシュロンの香水「ブシュロン プールオム」。同じ香りは二度と出ないと確信

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宝飾界の雄、ブシュロン(Boucheron)の世界的名香「ブシュロン オム(Boucheron Pour Homme)」。



私がよく愛用している香りの一つです。
ここまでリッチで煌びやかで、かつ優しく上品な香りがあったかなと。

あえて点数をつけるとすれば、もう限りなく100点に近い点数をつけてしまいそうです。

ベルガモット、バーベナ、コリアンダー、ローズ、サンダルウッドなど。

こちらは91年発売ですが、
シンプルが主流の現在、このような香りは今後数十年、まず出てこないと思います。

また、香料の一覧と実際に香りを肌に乗せた時と、
こんなに印象が違うものかと驚ける作品が、このブシュロンプールオムです。
そしてこんなにリッチなのに、広く受けそうな心地よさがある。

時代を超えておすすめの逸品。

ブシュロン プールオムのボトルと価格はこちら

2013年11月11日月曜日


【カジュアルなウッディ】ディメーター(Demeter)新作香水はショービズ界の大御所とコラボ

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ディメーター(Demeter)がはやくも新作をリリースしました!今度はコラボ案件です。


コラボのお相手はナイジェル バーカー(Nigel Barker)氏

アメリカやイギリスでは有名なファッション写真家です。
作品名は「ナイジェルバーカー シグネチャーコレクション(Nigel Barker Signature Collection)」です。
海外のチャンネルを見てる人なら知ってるかも。

今回はバーカー氏の写真にインスパイアされた3作品を同時にリリースです。

バーカー氏はアメリカズ ネクスト トップモデル(America's Next Top Model)というオーディション番組の審査員として有名。
また最近では別の番組「ザ・フェイス(The Face)」にも出ています。

今回のシグネチャーコレクション、バーカー氏もディメーター制作サイドとともに、香りの選出を行ったそう。
日本で売れるのかは微妙ですが、個人的にすごく興味があります。

それでは3作品をご紹介。


「タイムズスクエア(Times Square)」はみずみずしいフローラルウッディ


チュベローズ、ネロリ、イランイラン、そしてみずみずしく土っぽいパチュリとベチバー。


「ニューヨークナイツ(New York Nights)」も違うタイプのフローラルウッディ


イランイラン、ヒナゲシ、土っぽくスパイシーなタバコの葉、ブラックバニラビーン、コカの葉、そして霜やベチバーの香りです。
相変わらず自然界の香りをそのまま持ってくるのはディメーターの得意技。


「ウォールストリート(Wall Street)」はドライなお金の香り


バニラビーン、ブラックペッパー、ハーブ、オークモス、パチュリにシトラスでほのかに味付け。
お金の香り…をイメージしているとか。
少々ドライなウッディといったところでしょうか。

いずれも癖がなく、非常につけやすそうです。


3つとも30ml、EDT(オードトワレ)にて展開中。

ディメーターの歴代香水たちはこちら

【グリーン系久々の王道】エルメス(Hermes)の香水「屋根の上の庭(Un Jardin Sur Le Toit)」レビュー

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エルメス(Hermes)の「屋根の上の庭(Un Jardin Sur Le Toit)」のレビューです。


庭シリーズの最新作として、2011年4月に発売されてから2年半がたちましたが、その斬新さは色あせず。

またそのシンプルな香りは引き算のフレグランスとしては最高レベルであります。

誰でも作れそうで誰にも真似できない、
ジャン・クロード・エレナ(Jean-Claude Ellena)氏の孤高の傑作として私の中では位置づけております。

このフレグランスのポイントは3つ。

1.とてもシンプルな香り

エルメスと言えばどちらかというとミニマルなコレクションの印象がありますが、
比較的万人受けするような、さほど複雑でない、
顧客に理解されやすいものづくりは必須かと思われます。

「屋根の上の庭」がすごいのは、可能な限り上質な素材を使い、
それでいて極力シンプルに仕上げたこと。
ユーザーが香りをかいで、「ああ、庭だな」とすぐわかる。
かつ、その香りを気に入ってもらう。

その両立をやってのけた香りです。


2.庭を思わせる、庭でない香り

アップル、梨、バラ、バジル、マグノリアがメインです。
バラやマグノリア、バジルなどは庭の一部にありそうな気もしますが、
安易にグリーンやハーブなどのコードで主張をしないところがエレナ氏の流儀かと。
なお、そうは言っても芝生堆肥の香りも含まれています。

ラストに進むにつれ、苦みなんかも感じるようになるこの「屋根の上の庭」。
この香料の組み合わせをもって、結構リアルに「庭」感を出しているところがすごいですね。


3.「グリーン系」の代表格を狙った香り

「屋根の上の庭」は、ザ・グリーン系の香りです。
これまでグリーン系と言えば、古くはシャネル(chanel)のフローラルグリーンの古典「19番(No.19)」、
あとは廃盤となったジバンシィ(Givenchy)の「グリナジィ(Greenergy)」あたりが最も有名で近いでしょう。

シャネル(chanel)「19番(No.19)」


ジバンシィ(Givenchy)「グリナジィ(Greenergy)」


また広義のグリーン系としては緑茶の香りをモチーフとしたエリザベスアーデン(Elizabeth Arden)の「グリーンティ(Green Tea)」や、
破竹の香りをうたった資生堂の「シセイドウメン(Shiseido Men)」などが挙げられます。

エリザベスアーデン(Elizabeth Arden)「グリーンティ(Green Tea)」


資生堂「シセイドウメン(Shiseido Men)」


ただ、ここ最近の状況として、いわゆるグリーン系の香水の、有名どころのリリースはあまり見られなかったんですね。
なので新たなグリーン系の代表になるような作品がありませんでした。
もしかすると純粋なグリーン系ってあまり売れないのかもしれません。
実験的に、サマーシーズン向けのフランカーなどはたまに見るぐらい。

そんな状況がありながら、ここに来てエルメスからまさかのグリーン系だったわけです。
しかもグリーティとかバンブーがモチーフではない、
芝生とか堆肥とかをイメージした純粋なグリーン系。

近年あまりグリーン系の香りがリリースされておらず、
代表格になるような作品もないことから、
むしろエルメスやエレナ氏は、グリーン系で行こうと決めたのかもしれません。

この虚をついた感じというか、
市場の穴をみつけて商品を投下してくる彼らの鋭さを、
私はこの「屋根の上の庭」から感じてしまいます。

「屋根の上の庭」のお値段はいくら?